サメと気仙沼と吉田商店
2.サメの漁について
――サメは遠洋漁業で獲れるんですか?
吉田いえ、サメは近海ですね。日帰りで帰ってきます。すぐ目の前でも獲れます。
気仙沼には、近海マグロはえ縄船っていう、マグロを獲るための船があって、この漁は結構歴史があるんですけど、マグロだけではなくて、サメが一緒に獲れてしまうんです。サメはマグロが大好きで追いかけて付いてきちゃうから。
はえ縄船っていうのは、沢山つり針を垂らして漁をする船なのですが、かかっていたのが、全部サメって時もあったようです。
近海マグロはえ縄船って、1か月くらい操業するのですが、気仙沼から出航して八丈島とか結構遠くまで行って漁をするんです。
――エリアが広いんですね。
「ふかひれ」というのは、どのサメの「ひれ」でもいいのでしょうか?
吉田そうですね。ヨシキリザメと、アオザメ、モウカザメの3種類のサメの「ひれ」はどれでも、「ふかひれ」です。サメの「ひれ」だったら「ふかひれ」と言っていいと思います。
日本中の85%のサメは気仙沼で水揚げされて、それが、「ふかひれ」として流通しているので、それが主流と言っていいと思います。
――「ふかひれ」ってサメのどこの部分を言うのでしょうか?
吉田背びれ、尾びれ、腹びれの、全部のひれを「ふかひれ」として加工します。「ふかひれ」は繊維で健康食ですね。
中国の楊貴妃も食べていたみたいですけど、コラーゲンが半端なく多いので、美容食です。
――「ふかひれ」はお化粧品にも使われているみたいですね。
代表の藤田も参画していますが、ケセモでやっていますね。(KESEMO MARINUS)*2
――どのサメの「ひれ」が良いとか。ランク付けのようなものはあるのでしょうか?
吉田好みにもよるんでしょうけど、ポピュラーな「ふかひれ」は、ヨシキリザメの「ひれ」ですね。
――ヨシキリザメの水揚げが多いってことでしょうか?
吉田そうですね。単純に水揚げが多いというのもあります。
――「ふかひれ」は、どこか海外に輸出しているのでしょうか?
吉田輸出していないです。
日本のサメの水揚げ量は世界で12番目なので、少ない方なんです。
インドネシア、ブラジル、スペインなんかはサメの水揚げも多いし、身を食べていると思います。
――世界のサメ料理も興味深いですね。それぞれの国で何か美味しい調理方法があるのかもしれないですね。
吉田フィッシュアンドチップスの原料はサメだったり、タラだったり、味気のあまり無い魚から出来ていますよ。